ブリンケン長官「適切な措置をとる」ICCの逮捕状請求で 議会には制裁求める声

AI要約

ICCがイスラエルのネタニヤフ首相らの逮捕状を請求したことにアメリカが反応し、適切な措置をとると表明。

アメリカのブリンケン国務長官はICCの決定を完全に間違ったものとし、議会と協力して対応する考えを示す。

アメリカ議会ではICCの決定に批判が広がり、制裁を科すよう求める声も上がっている。

ICC=国際刑事裁判所がイスラエルのネタニヤフ首相らの逮捕状を請求したことについて、アメリカのブリンケン国務長官はICCに対して「適切な措置をとる」と表明しました。

アメリカ ブリンケン国務長官

「逮捕状の請求は多くの点で完全に間違った決断だ。我々は議会と協力して、適切な措置をとる」

アメリカのブリンケン国務長官は21日、議会上院の公聴会に出席し、ICCに対して議会と協力して「適切な措置をとる」と表明しました。

アメリカ議会では、ICCがネタニヤフ首相の逮捕状を請求したことに批判が広がっていて、共和党の幹部からはICCに制裁を科すよう求める声があがっています。

アメリカでは、2020年に当時のトランプ大統領がアフガニスタン戦争でのアメリカ兵の戦争犯罪の捜査を承認したことへの対抗措置としてICCに制裁を科し、捜査責任者らのアメリカ国内の資産を凍結、また、アメリカへの入国を禁止しました。

ただ、その後の2021年、バイデン政権が制裁は「不適切で効果がなかった」として撤廃していました。