トランプ氏、本人は裁判で証言せず 証人尋問が終わり、最終弁論へ

AI要約

トランプ前大統領が元不倫相手に支払った口止め料を隠すために業務記録を偽造したとされる刑事事件の裁判が21日に行われた。

検察と弁護側が全ての証人尋問を終え、トランプ氏は証言することなく立証を終了した。

トランプ氏は初めは証言する意向を示していたが、リスクを考慮し弁護団が証言させない判断を下した。

トランプ氏、本人は裁判で証言せず 証人尋問が終わり、最終弁論へ

 トランプ前大統領が元不倫相手に「口止め料」を支払ったことを隠すため業務記録を偽造したとされる刑事事件の裁判で21日、検察・弁護側がともにすべての証人尋問を終えた。トランプ氏本人は、被告人として法廷で証言することのないまま立証は終了した。

 検察が請求した19人の証人尋問は20日までに終了し、残るは弁護側となっていた。だが弁護側が請求した証人は2人にとどまり、21日に立証は終了。弁護側の証人としてトランプ氏本人が証言するかどうかが最大の焦点だったが、結局は証言台に立つことはなかった。

 初公判の前には、トランプ氏は記者団に「私は証言する。絶対にだ」と述べていた。しかし、米国の刑事裁判では被告人に証言する義務はなく、むしろリスクの方が大きいとみる専門家が多かった。証言に立てば「(不倫相手とされる)ダニエルズ氏と性的関係にあったのか」といった検察側の反対尋問に遭う可能性があるためだ。こうしたリスクを踏まえ、弁護団はトランプ氏に証言をさせない判断を下したとみられる。