検察の証人尋問終了 最終弁論は28日か トランプ氏裁判

AI要約

トランプ前大統領が不倫口止め料の記録を改ざんした罪で裁判に問われている。最後の証人であるコーエン元顧問弁護士の証人尋問が終了し、最終弁論が28日に予定されている。

コーエン氏は4日間の証言で、トランプ氏の指示で口止め料が支払われたと主張。一方、弁護側は証人を呼び、コーエン氏の証言の信頼性を争う戦略を取っている。

トランプ氏は証人台に立たない可能性が高い。自ら証言する義務はあるが、出廷が必要ない場合もある。

 【ニューヨーク時事】トランプ前米大統領が不倫口止め料の記録を改ざんした罪に問われている裁判で、検察は20日、最後の証人であるトランプ氏の元腹心コーエン元顧問弁護士に対する証人尋問を終えた。

 弁護側の証人尋問を経た後、双方による最終弁論が28日にも開かれる見通しだ。

 検察側が最重要証人と見なすコーエン氏は4日間にわたる証言で、トランプ氏の指示で動いたと強調。不倫相手のポルノ女優へ支払いが行われた2016年10月に、トランプ氏と「20回以上」口止め料について話し合ったと主張した。

 これに対し、弁護側は20日の審理で、18年にコーエン氏の相談に乗った弁護士の男性を証人として喚問。男性はコーエン氏から「トランプ氏は何も知らない、自分がしたことだ」と繰り返し聞いたと証言した。弁護側はコーエン氏の証言の信頼性を争う戦略を採用している。

 この男性に対する検察の反対尋問は21日にも終わる見込み。弁護側は他に証人を呼ぶ予定はないと述べており、トランプ氏は証言台に立たない可能性が高い。トランプ氏は原則、出廷が義務付けられているが、自ら証言する必要はない。