イラン大統領と外相搭乗の不時着ヘリ 悪天候、半径2キロに絞り捜索

AI要約

イラン北西部の東アゼルバイジャン州で、ライシ大統領とアブドラヒアン外相を乗せたヘリが不時着し、捜索が続いている。

ヘリは悪天候の中で行方不明となり、捜索範囲が絞られているが見つかっていない。

不時着時に一部の乗員との連絡があったが、現在は連絡が取れておらず、捜索活動は困難を極めている。

イラン大統領と外相搭乗の不時着ヘリ 悪天候、半径2キロに絞り捜索

 イラン北西部の東アゼルバイジャン州で19日、同国のライシ大統領とアブドラヒアン外相らを乗せたヘリが不時着し、20日未明も現場周辺で軍などによる捜索活動が続いた。悪天候の中、国営メディアは捜索範囲が半径2キロまで絞り込まれたと伝えたが、ヘリの発見には至っていないとしている。

 政府系イラン学生通信などによると、ライシ師は19日、隣国アゼルバイジャンとの国境地帯であったダムの落成式に出席した後、午後1時ごろにヘリで離陸した。このほか、政府関係者らを乗せたヘリ2機が同時に離陸。約30分後、ライシ師のヘリとの交信が途絶えたため、この2機が周囲を探したが見つからず、この2機も悪天候と濃霧のため、緊急着陸を余儀なくされたという。

 国営通信などによると、ヘリの乗員の一部とは事故当初、連絡できたことがあったものの、現在は連絡が取れていないとみられる。国営プレスTVは20日、悪天候下で少しずつしか捜索を進めることができていないとする軍幹部の話を伝えた。