行方不明の猫、1450キロの旅 独力で家に戻ろうとした? 米西部

AI要約

米西部ワイオミング州でキャンプ中に行方不明になった飼い猫が、2カ月後にカリフォルニア州で保護され、飼い主の元に戻った。

行方不明になったオスの猫「レイン・ボー」はイエローストーン国立公園で迷子になり、8月に保護された。

飼い主は猫の安全を信じ、再発防止のためGPS装置を付けることを決定した。

行方不明の猫、1450キロの旅 独力で家に戻ろうとした? 米西部

 米西部ワイオミング州で今年6月にキャンプ中に行方不明になった飼い猫が、約2カ月後に約1450キロ離れた西部カリフォルニア州で保護され、無事に飼い主の元に戻った。AP通信が報じた。見つかったのは飼い主の自宅まであと約320キロの場所で、猫が独力で自宅に戻ろうとしていた可能性もあるが、経緯は謎に包まれている。

 行方不明になったのはオスの「レイン・ボー」。今年6月、カリフォルニア州に住む飼い主の夫婦に連れられ、景勝地として知られるワイオミング州のイエローストーン国立公園にキャンプに出かけた際、森で行方不明になった。飼い主は4日間捜したが、見つからなかった。

 しかし、8月、猫に埋め込んでいたマイクロチップの情報から非営利団体「動物虐待防止協会」のカリフォルニア州の事務所で保護されていることが判明。路上で猫を見つけた女性が水やエサを与え、事務所に連れてきたという。体重は約4割減って、足に傷もあった。

 飼い主は米メディアに「助けてくれた女性は天使のようだ。キャンプ地から自宅に帰る途中で(幸運を招くとも言われる)ダブルレインボーを目撃したので、うちのレイン・ボーも無事だと信じていた」と話した。再発防止のため、猫に全地球測位システム(GPS)の装置を付けたという。【ワシントン秋山信一】