【漫画】「こんな最期も悪くない」不慮の事故にあった人気ゼロの元アイドルが死後に救われた理由とは【作者に聞く】

AI要約

元ゲーム会社所属デザイナーで、現在はストーリー漫画をメインに執筆している吉良いと(@kilightit)さん。代表作「ようこそ亡霊葬儀屋さん」は、多くの読者に感動をもたらしている。

今回は、「幽霊が視える葬儀屋さんと消えたアイドル」をお届け。事故死してしまった元アイドルのメロは、視える葬儀屋・烏丸枢(からすま・くるる)に、自分の死が世間で話題にならないことを愚痴っていた。

この物語について作者に話を聞いてみた。吉良いとは、「自分がどんな風に、どんな人に愛されてきたか。それが偽りなくわかるののは死んだあとなのではないでしょうか。メロは自分が知らなかっただけで、たくさんの人に愛されていました」と語っている。

【漫画】「こんな最期も悪くない」不慮の事故にあった人気ゼロの元アイドルが死後に救われた理由とは【作者に聞く】

元ゲーム会社所属デザイナーで、現在はストーリー漫画をメインに執筆している吉良いと(@kilightit)さん。個人で作品を公開・販売するほか、商業誌にも作品を掲載するなど、精力的に活動している漫画家だ。代表作「ようこそ亡霊葬儀屋さん」は、「このお話ほんとに好きです」「1度見た事あるはずなのに泣いてしまった」など、多くの読者に感動をもたらしている。

今回は、「幽霊が視える葬儀屋さんと消えたアイドル」をお届け。事故死してしまった元アイドルのメロは、視える葬儀屋・烏丸枢(からすま・くるる)に、自分の死が世間で話題にならないことを愚痴っていた。歌と踊りは大好きだったが、話すのが苦手だったため、グループ内での人気はなかったという。やがてメロは「アイドル、向いてないな」と感じて、アイドルを引退…。「こんな私でも、人に死を惜しまれたい…そう願っちゃだめ?」。事故現場の横で烏丸に問いかける。

事故現場に花束を持った男性が現れた。彼はアイドル時代のメロのファンで、この日、ファン仲間たちと一緒に花を供えにやってきていたという。「皆さん、メロさんが大好きなんですね」と声をかける烏丸に、男性はメロの魅力を熱く語り出す。集まったファンの中には涙する人の姿もあった。ファンたちの思いを目の当たりにしたメロは、笑いながら、涙を浮かべながら「次生まれ変わっても推してよねっ!」と言って旅立つのだった。

この物語について作者に話を聞いてみた。

吉良いと「自分がどんな風に、どんな人に愛されてきたか。それが偽りなくわかるのは死んだあとなのではないでしょうか。メロは自分が知らなかっただけで、たくさんの人に愛されていました。その事実を故人に伝えられるのが『幽霊が視える葬儀屋さん』という作品のよさだと作者ながらに思っています。これからもシリーズを続けていく予定なので、興味ありましたら『幽霊が視える葬儀屋さん』をどうぞよろしくお願いいたします!」

初めは否定的だった自分の死に方に対して、最終的には「こんな最期も悪くない」と肯定することができた元アイドルの物語。SNSに投稿されると、読者からは「すごくなんか心にきました」「後悔がないように推しは推せるときに推そう!」といった感想が寄せられている。

画像提供:吉良いと(@kilightit)