《コロンビア》飼い主乗る救急車追い2km走る=忠犬の健気な姿が感動巻き起こす

AI要約

愛の深さは計り知れない――飼い主が乗せられた救急車を必死で追いかけ、20区画(約2km)も走った犬の動画がSNSに投稿され、その健気な姿が話題となっている。この忠犬トーニョの揺るぎない忠誠心に心を打たれた救急車の運転手は、車両を停めて彼を車内に招き入れた。

地元住民によるとトーニョはアレハンドロさんが救急車に乗せられ、離れていく様子をじっと見つめた後、決して離れまいと駆け出したという。

トーニョの愛ある行動だけでなく、マルティンさんや救助隊の温かい対応がSNSで多くの称賛を浴びている。

《コロンビア》飼い主乗る救急車追い2km走る=忠犬の健気な姿が感動巻き起こす

 愛の深さは計り知れない――飼い主が乗せられた救急車を必死で追いかけ、20区画(約2km)も走った犬の動画がSNSに投稿され、その健気な姿が話題となっている。この忠犬トーニョの揺るぎない忠誠心に心を打たれた救急車の運転手は、車両を停めて彼を車内に招き入れた。飼い主の傍に寄り添うことができたトーニョは、安堵の表情を浮かべ、ようやく落ち着きを取り戻したと、11日付インフォバエなどが報じている。

 この感動的な出来事は、南米コロンビアのボヤカ県ビジャ・デ・レイバ市で起こった。トーニョと飼い主アレハンドロさんの強い絆は、この小さな町で広く知られていた。

 地元住民によるとトーニョはアレハンドロさんが救急車に乗せられ、離れていく様子をじっと見つめた後、決して離れまいと駆け出したという。

 この時、ちょうど救急車の後ろを走っていた車の運転手のマルティンさんは、その必死さに心を動かされ、動画を記録しはじめた。彼は道中、救急車の運転手がトーニョの存在に気づくよう、クラクションを鳴らしたり、パッシングをしたりして、合図を送り続けたという。

 動画に添付された説明によると、トーニョは少なくとも20区画の距離を走り続けたといい、マルティンさんは「なんて素晴らしい光景だ! トゥンハに向かって車を走らせていた時、この犬が救急車を追いかけているのを見たんだ。飼い主が乗っているのだろう、犬は全く離れようとしなかった。ありがたいことに救急隊が気づいてくれて、犬を車内に入れてくれたんだ。僕は犬の忠誠心に感動したよ」と書き込んだ。

 トーニョの愛ある行動だけでなく、マルティンさんや救助隊の温かい対応がSNSで多くの称賛を浴びている。

 「人間は犬の忠誠心や優しさを見習う必要がある」「素晴らしい行動だ。犬が私たちにもたらす感情的なサポートは計り知れない」「救急隊員の皆さん、飼い主の最も忠実な友を乗せてくれありがとう」「動物の純粋さと忠誠心は、人間が他者に対してもっと思いやりを持つべきだということを教えてくれる」「今日最初の涙が出た」「犬の不安に対して無関心でなかったことが嬉しい。飼い主が回復し、忠実な親友と共に戻れることを願っている」などのコメントが寄せられた。

 トーニョの首輪には迷子になったときのための連絡先と、アレハンドロさんとのツーショット写真が付けられており、救急隊員たちは、トーニョにとって愛する飼い主の傍にいることがどれほど大切なことであるかを理解したという。

 トーニョのような忠実な犬たちは、私たち人間に愛や忠誠について教えてくれる重要な存在であることを、改めて実感させられる。