テレビ討論会が大荒れ。候補者がセクハラ疑惑に言及したライバルをイスで暴行、批判集まる。ブラジル

AI要約

ブラジル・サンパウロの市長選で、テレビ討論会中に候補者間で乱闘騒ぎが起き、候補者が重傷を負った。

暴行の一部始終はテレビ中継され、SNSで批判が殺到している。

暴行を認めつつも、加害者は後悔の念を示さず、事件の捜査に言及。被害者は殺人未遂として法的措置を求めている。

テレビ討論会が大荒れ。候補者がセクハラ疑惑に言及したライバルをイスで暴行、批判集まる。ブラジル

ブラジル・サンパウロの市長選で、テレビ討論会の生放送中に候補者の間で乱闘騒ぎが起きた。その一部始終がネットで拡散されている。

人口1000万人を超えるブラジル最大の都市、サンパウロの新たな首長を決める今回の選挙。

AP通信によると15日、現職リカルド・ヌネス市長を含む候補者5人が参加したテレビ討論会で、ホセ・ルイス・ダテナ氏が乱闘騒ぎを起こしたという。

パブロ・マルサル氏は演説中、ダテナ氏に浮上したセクハラ疑惑について追及。激しい応酬が続いた後、ダテナ氏が椅子を振り上げてマルサル氏に襲いかかった。周囲にいたスタッフが止めに入る様子も映っている。

暴行の一部始終はテレビ中継されていたが、すぐさま中断されCMに入った。

マルサル氏は肋骨の骨を折るなどの重傷を負い、病院に搬送された。

ダテナ氏の暴挙に、SNSでは「暴力は決して許されない」「残念だ」「ブラジル出身として恥ずかしい行為です」など、批判の声が上がっている。

ダテナ氏は後日、現地メディアのインタビューで「マルサル候補が、証拠もなく、警察の捜査対象にもならなかった事件を引っ張り出してきた」と主張。暴行を犯したことは認めたものの、「まったく後悔していない」と語った。

一方のマルサル氏は搬送先の病院から「殺人未遂」だとダテナ氏の暴挙を批判。その後、法的措置をとる予定であることを明かした。