カナダ中銀、金利見通し巡り理事会内で見解の相違も=副総裁

AI要約

カナダ銀行のビンセント副総裁は、中銀の政策決定について同じ意見を共有している訳ではないと強調。

コンセンサスは最良の決断を下すための合意を意味し、見解の相違が新たな情報によって変わる可能性がある。

カナダ中銀は緩和サイクルを進め、金利引き下げを行っているが、市場ではさらなる利下げが予想されている。

カナダ中銀、金利見通し巡り理事会内で見解の相違も=副総裁

[オタワ 19日 ロイター] - カナダ銀行(中央銀行)のビンセント副総裁は19日、中銀はコンセンサスに基づき政策決定を行っているものの、これは理事会メンバー全員が金利の方向性について同じ意見を共有していることを意味するものではないと述べた。

同副総裁はケベック州で行った講演で「コンセンサスに達するということは、経済見通しや今後数カ月の金利の道筋について理事会のメンバー全員が同じ見解を共有するということではない」とし、「それは、特定の時点で下すべき最良の決断についてメンバーが合意に達することを意味する」と述べた。その上で、新たなデータが発表され、情報が明らかになるに伴い、見解の相違が目立たなくなる傾向があると説明した。

カナダ中銀は6月に緩和サイクルを開始、主要政策金利を3回連続で4.25%まで引き下げている。

金融市場では、10月に50ベーシスポイント(bp)の利下げが実施される可能性が56%近く織り込まれている。12月にさらに25bpの利下げが実施されることも十分に織り込まれている。