【台湾】ファウンドリー稼働率、24年は8割下回る=調査

AI要約

台湾の市場調査会社によると、世界の半導体ファウンドリー企業の稼働率が2024年に80%未満に下がる可能性があると予測されています。

ファウンドリー企業の生産額の伸び率は、2024年に16%、2025年に20%になる見通しです。人工知能の需要が引き続き成長することで、25年には各部品の在庫調整の影響が緩和されるとの観測もあります。

さらに、世界最大手の半導体メーカーである台湾積体電路製造は、2025年の売上高が業界平均を上回る見込みで、先進製造プロセスや先進封止技術の採用が要因とされています。

 台湾の市場調査会社、集邦科技(トレンドフォース)は19日、世界のファウンドリー(半導体の受託製造)企業の2024年の平均稼働率が80%を下回るとの予測を示した。最終製品市場の弱含みで、部品メーカーが調達に慎重になっていることが要因との見方。

 ファウンドリー企業の生産額の前年比伸び率は、2024年に16%、25年に20%になるとの予測を示した。集邦科技は25年について、人工知能(AI)需要の継続で、各応用部品の在庫調整の影響が底打ちすることが下支えすると見通した。ただ経済状況やコストの高まりがAIの普及に影響を与えるかどうかを観察する必要があるとした。

 世界最大手の台湾積体電路製造(TSMC)の25年売上高の前年比伸び率は、産業平均を上回るとの見方。先進製造プロセスや先進封止が押し上げ要因になるとみている。