深圳の日本人死亡、「単独犯で偶発的」 中国メディアが容疑者を詳報

AI要約

中国南部の広東省深圳市で起きた深圳日本人学校の男児刺殺事件の容疑者による犯行は偶発的なものであり、単独犯だったことが明らかになった。

事件は男児が登校中に襲われたもので、容疑者は刃物を使って男児にけがを負わせたことを認めている。しかし、動機については明らかにされていない。

男児は治療を受けながらも翌日に亡くなり、事件は警察の捜査によって犯人が特定されたものとなっている。

 中国南部の広東省深圳市の深圳日本人学校に通う男児が刺されて死亡した事件で、市の共産党系メディアは、容疑者の男(44)による単独犯で「偶発的な案件」だと報じた。中国メディアが容疑者や事件の詳細を報じるのは初めてとみられる。

 報道によると、男は定職に就いておらず、犯罪歴があるという。警察の調べに対し、刃物で男児にけがを負わせたことを認めたという。また捜査によって、この事件が「偶発的な案件」で単独犯だったことがわかったとしている。動機については報じていない。

 また、男児は18日午前7時55分に家族と登校中に男に襲われたという。医療チームの関係者は取材に対し、「救急車は8時5分に現場に到着して応急処置に当たった。心拍が戻った後に手術室に送った」と話した。病院に搬送した後に、専門家らが治療に当たったが、19日午前1時36分に亡くなったという。(北京=井上亮)