香港フェリーピアの「Watermark」、一般向けダイニングとして復活

AI要約

香港・中環のスターフェリー7番埠頭にあるビクトリアハーバーを望むレストラン「Watermark」がリニューアルオープン。フェリーピアに位置するため、海岸線の景色を楽しめる人気のポイントだった。

リニューアル後の「Watermark」では、海や空の要素を取り入れた内装や多目的会場の提供、シーフードやドライエイジングビーフを主役にしたメニューが注目されている。

さらに、ワインやカクテルの充実も図られ、香港の伝統的なデザートをアレンジした新しい料理も楽しめる。営業時間は12時から22時まで。

香港フェリーピアの「Watermark」、一般向けダイニングとして復活

 中環のスターフェリー7番埠頭(ふとう)にあるビクトリアハーバーを望むことができるレストランとしてかつて人気を博した「Watermark」(Shop L, Level P, Central Pier 7, Star Ferry, Central, Hong Kong TEL 2167 7251 )が9月16日、一般向けのダイニングとしてリニューアルオープンした。(香港経済新聞)

 同店が人気だった理由は、フェリーピアにあることから海岸線を遮る建物がなく、グランドフロアの目線で香港のビクトリア湾沿いの景色を楽しめたため。2018年以降、ウエディングを中心としたイベントスペースとして利用されていた。

 今回のリニューアルで店内空間を刷新したが、日中は自然光が差し込み、夜は雰囲気のあるライトアップを施す。内装には、いかりをモチーフにした天井照明や波の照明効果など、海や空の動力を反映させた。イベント会場としても利用できる多目的会場は3300平方フィートの広さを誇り、ディナーは88人、イベントでは150人、カクテルイベントでは300人まで収容できる。

 メニューはかつてと同じコンテンポラリーメニューだが、新メニューでは世界の海産地から仕入れたシーフードをふんだんに使う。一方、ドライエイジングビーフの提供も始めた。海鮮の盛り合わせ「Seafood Platter」(998香港ドル/588香港ドル)は、ボストン産ロブスター、むきたてのカキ、エビ、ホタテ、イカ、ハマグリなど、その日に取れた高級食材をふんだんに使う。カクテルソースやリンゴ、キュウリを刻んだワインビネガーで仕上げるミニョネットソースなど、自家製ディップソースを添える。

 加えて、活ボストンロブスターのグリル「Grilled Live Boston Lobster」(ホール=428香港ドル、ハーフ=250香港ドル)は、ロブスターを西京みそに漬け込み、唐辛子とワカメでアクセントをつけたロブスターグリルをシーフードプラッター同様、目玉に据えた。

 ほかにも、ロブスターの身とアスパラガス、高菜、プチトマトを組み合わせたパスタ「Grilled Lobster Spaghetti」(ロブスター丸ごと1尾468香港ドル、半身290香港ドル)、イカ墨のリゾット「Black Ink」(188香港ドル)は、半乾燥イカと熟成米を使ったリゾットで、「濃厚な魚介のうまみを凝縮した」という。その日に取れた新鮮な魚をグリルする「Grilled Seasonal Whole Fish」(288香港ドル)は、キンカン、フェンネル、ブロッコリーニ、トマト、ケッパー、ディルオイルを添えて、「海辺の食の旅をイメージした」という。

 同店の肉のシグネチャーメニューとしたドライエイジングしたリブアイ(12オンス=428香港ドル)は、アンガスビーフを使い、ブロッコリーニ、トマトのコンフィ、クリスピーフライドポテトを添えた。

 デザートにも、ココナツムース、ザボン、ココナツ、マンゴーが一体となったアジア風のデザート「Mango Coconut Pavlova」(88香港ドル)、トフィープディングとバニラアイスクリームを添えた梨のデザート「Poached Pear」(78香港ドル)など、香港の伝統的なデザートを再構築して考案したものを並べる。

 「ワインリストも充実させ、カクテル類も新たに考案した」という同店。甘さと酸味のバランスを考えた店名でもある「WATERMARK」(128香港ドル)、夕暮れから夜へと移り変わる活気を抽出した「T-Sunset」(108香港ドル)のほか、ノンアルコールのカクテルとして「Aurora」(88香港ドル)も用意した。

 Cafe Deco GroupのCEOであるAngelo McDonnell(アンジェロ・マクドネル)さんは「WATERMARKを一般向けのダイニングとして再オープンできることに興奮している。当店のメニューは、新鮮さと創造性を重視し、沿岸の環境に敬意を表した」と話す。

 営業時間は12時~22時。