中国、米の調査を批判 ロシア産濃縮ウラン輸入巡り

AI要約

中国政府は米国の調査を批判し、ロシア産濃縮ウランを輸入していることに関する疑念を否定。

米国は中国が制裁逃れを助けていると主張し、中国は違法な一方的制裁に反対していると主張。

中国外務省は取引が制裁逃れに当たる可能性を否定しつつも、違法な制裁に反対する姿勢を示した。

[北京/ワシントン 18日 ロイター] - 中国政府は18日、米が禁輸対象としているロシア産濃縮ウランを中国が輸入し、自国製の濃縮ウランを米国に輸出することで、ロシアの制裁逃れを助けているかどうかを巡る米国の調査を批判した。中国側は常に「違法な一方的制裁」に反対してきたと主張した。

ロイターは17日、今年5月にバイデン大統領が署名したロシア産濃縮ウランの禁輸法案が「適切に実施されているか確認する」ため、米エネルギー省などが中国によるロシア産ウランの輸入を注意深く追跡していると伝えた。

米国は、中国がロシア産ウランを輸入し、中国国内の発電所で使用し、国内で生産したウランを米国に輸出していると主張。ウクライナに侵攻したロシアの資金遮断を狙った米政府の禁輸措置を事実上無効化していると訴えている。

中国外務省はロイターの取材に対し、「中国は常に、いかなる違法な一方的制裁に対しても反対してきた」などと改めて主張したが、取引が制裁逃れに当たる可能性は否定しなかった