ドローン、顔認識…ハイテク化するヒジャブ監視 イランのデモ2年

AI要約

イランで女性がかぶる布「ヒジャブ」をめぐる問題については、22歳の女性マフサ・アミニさんが急死してから2年が経過し、取り締まりが強化されていることが報告されている。

国連の調査団によると、監視カメラやテクノロジーを使った着用取り締まりが行われ、暴力的な取り締まりも相次いでいるという報告がある。

女性の着用状況を確認するためには、街頭の監視カメラやドローン、顔認識ソフトウェアなどが使われ、違反者には罰金や差し押さえなどの措置が取られることがある。

ドローン、顔認識…ハイテク化するヒジャブ監視 イランのデモ2年

 イランで女性がかぶる布「ヒジャブ」をめぐって逮捕された22歳の女性マフサ・アミニさんが急死してから、16日で2年が経った。その後に起きた大規模デモは鎮圧され、現在では監視カメラなどのハイテクを使った着用取り締まりが進む。国連の調査団によると、暴力的な取り締まりも相次いでいるという。

 イランの人権状況について国連人権理事会が委任した専門家の調査団は13日、アミニさんの死去から2年に合わせて報告書をまとめた。女性の着用状況を確認するためにテクノロジーが用いられているとし、一例に街頭の監視カメラを挙げた。

 それによると、運転中などであっても着用していない女性には、車の差し押さえや罰金について警告するメッセージが携帯電話に送られる。イベント会場などでは、上空からドローン(無人機)を使って監視するケースもあったとしている。大学の中には学生の着用状況を確認するため、顔認識ソフトウェアを導入したところもあるという。