【ドイツ】独と豪、グリーン水素輸出入の協働で合意

AI要約

ドイツとオーストラリアの両政府は、グリーン水素の輸出に関する共同宣言に署名し、ドイツの入札プログラム「H2グローバル」を活用する取引を開始することを発表した。

オーストラリアは、欧州向けのグリーン水素輸送経路を確立するために、ドイツとの協力を通じてH2グローバルに参加することで生産の需要を見込んでいる。

両国の経済・気候保護相や気候変動・エネルギー相が会合し、「エネルギーと気候のパートナーシップ」への格上げなど、環境とエネルギーにおける協力を強化することで合意した。

 ドイツとオーストラリアの両政府は13日、オーストラリアの企業が欧州にグリーン水素を輸出するための共同宣言に署名したと発表した。グリーン水素製品の輸入を目的とするドイツの入札プログラム「H2グローバル」を活用する。4億ユーロに上る取引について交渉を始めるとしている。

 両国が二国間でのH2グローバルを始めることで、オーストラリアは欧州向けのグリーン水素輸送経路を確立できる。オーストラリアの水素協議会のフィオナ・サイモン会長は「オーストラリアで水素プロジェクトを進める上での障壁の一つは需要だ。H2グローバルへの参加により、生産者は欧州側の輸入目標の一部になれる」と述べた。

 H2グローバルはドイツをはじめとする欧州各国のグリーン水素・アンモニア調達において、需要と供給の双方の価格差に対する支援を手がける。2022年にパイロット版がスタートした。

 この日、ドイツのハーベック経済・気候保護相とオーストラリアのボーエン気候変動・エネルギー相が、オーストラリアのブリスベンで会合。これまでの「エネルギーパートナーシップ」から「エネルギーと気候のパートナーシップ」に格上げすることでも合意した。[環境ニュース]