英、来年からジャンクフード広告を規制 子どもの肥満予防

AI要約

英政府は、2025年10月1日から子どもの肥満を予防するためにジャンクフードの広告規制を導入する。

規制では脂肪分や糖分、塩分が多い広告をテレビでは午後8時まで、オンラインでは全面的に禁止する。

この措置はNHSの危機状況に対応し、肥満予防を重要視している政権の一環である。

英、来年からジャンクフード広告を規制 子どもの肥満予防

【AFP=時事】英政府は12日、子どもの肥満を予防するため、ジャンクフードの広告を規制する措置を2025年10月1日から導入すると発表した。

 脂肪分や糖分、塩分が多過ぎるジャンクフードの広告は、テレビでは午後8時台までは放映禁止となり、オンラインでは全面的に禁止される。

 国民保健サービス(NHS)の運営が危機状況にある中、キア・スターマー(Keir Starmer)政権はNHSの広範な改革に取り組む方針を示し、特に予防医療に力を入れている。

 保健・社会福祉省のアンドルー・グウィン(Andrew Gwynne)次官は文書で、イングランドの「肥満または過体重」の子どもの割合は初等教育が始まる4~5歳で5人に1人以上だが、卒業時の11歳には3人に1人以上になっていると指摘。

「広告を制限することで、不健康な飲食物の広告に子どもがさらされにくくなる。こうした広告は、子どもの頃からの食べ物の好みに影響することが実証されている」と述べている。

 広告の規制措置は、もともとはボリス・ジョンソン(Boris Johnson)政権の下で保守党が支持していたが、食品・飲料メーカーに猶予を与えるために導入が延期されていた。【翻訳編集】 AFPBB News