中国指導部、退職年齢引き上げ計画を協議

AI要約

中国政府が法定退職年齢の引上げ計画について協議を行ったことが報じられた。

現在の法定退職年齢は男性60歳、ホワイトカラーの女性55歳、工場勤務の女性50歳である。

中国の平均寿命の増加と高齢化社会の進行に伴い、退職年齢の引上げが必要とされている。

中国指導部、退職年齢引き上げ計画を協議

Farah Master

[香港 11日 ロイター] - 中国の全国人民代表大会(全人代)常務委員会は今週、法定退職年齢の引き上げ計画について協議を行った。新華社が10日に報じた。

政府は7月、多くの省における年金財政のひっ迫を緩和するため、退職年齢を段階的に引き上げる方針を示していた。

現在の法定退職年齢は、男性が60歳と大半の先進国よりも約6歳若く、ホワイトカラーの女性は55歳、工場勤務の女性は50歳となっている。

中国の平均寿命は、1960年に44歳ほどだったのが2021年には78歳、50年には80歳を超えると予想されており、改革は急務。国の保健当局によると、60歳以上の人口は現在の2億8000万人から35年には4億人余りに増える見通しだ。