定年を段階的に延長 実施案を審議 中国

AI要約

中国の国会が定年退職の年齢を段階的に延長する実施案を審議した。

少子高齢化に対応するため、男性の退職年齢は60歳、女性は役職によって異なる55歳、50歳から変更される可能性がある。

中国は少子高齢化に直面しており、労働力人口が減少。この問題に対処するための改革として注目されている。

 【北京時事】中国全国人民代表大会(全人代、国会に相当)常務委員会は10日、定年退職の年齢を段階的に延長する実施案を審議した。

 少子高齢化による労働力人口の減少に対応する狙いがある。

 中国の現行法では、男性の退職年齢は60歳、女性は役職によって55歳、50歳となっている。実施案の具体的な内容は明らかになっていないが、定年を引き上げた上で退職時期を選べる仕組みが導入されるとみられる。

 中国では30年以上続いた産児制限「一人っ子政策」の影響で少子高齢化が急速に進行し、労働力人口の減少が続いている。中国共産党機関紙・人民日報(電子版)は「わが国の経済、社会、人口動態の発展に必要で、重大な改革だ」という専門家の見方を伝えた。