日鉄幹部、米高官と面会へ USスチール買収承認求め 報道

AI要約

日本製鉄幹部が訪米し、米鉄鋼大手USスチール買収計画を巡り、米政府高官と面会する。

米政権は買収計画を阻止する方向だが、日本側は要請している。

CFIUSが審査し、安保上の懸念がある場合、大統領に買収阻止を勧告する可能性がある。

 【ワシントン時事】英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)は10日、日本製鉄幹部が訪米し、米鉄鋼大手USスチール買収計画を巡り、米政府高官と11日に面会すると報じた。

 バイデン米政権は、安全保障上の懸念を理由に買収計画を阻止するとみられているが、計画を認めるよう要請する。FTが関係者の話として伝えた。

 今回の安保上の懸念については、国務省、国防総省は認めておらず、政権内でも異論が出ているという。

 FTによると、日本製鉄の森高弘副会長が首都ワシントンを訪問し、買収計画を審査する米政府の対米外国投資委員会(CFIUS)幹部らと会談するとみられる。

 CFIUSは、安全保障の観点に基づき海外からの直接投資を審査する省庁横断組織で、問題があると判断すれば、大統領に買収阻止などを勧告する。財務長官が議長を務め、国務省や国防総省のトップも委員会のメンバーだ。