イスラエル軍、ヨルダン川西岸ジェニンから撤退 中心部は大破

AI要約

イスラエル軍がジェニンから撤退し、数千人が家を追われる事態に。

イスラエル軍はイラン支援武装組織の攻撃を阻止するため大規模作戦を展開。

作戦で過激派戦闘員14人が殺害され、30人が逮捕。また、多数の建物が破壊される。

イスラエル軍、ヨルダン川西岸ジェニンから撤退 中心部は大破

Ali Sawafta

[ジェニン 6日 ロイター] - イスラエル軍は6日、パレスチナ自治区ヨルダン川西岸のジェニンから撤退した。同地ではここ数カ月で最大規模の作戦が9日間展開され、多くの建物が大破、インフラは損傷した。水道と電気は遮断されたままだが、瓦礫の撤去作業が始まっている。

長い間パレスチナ武装勢力の拠点だったジェニンでは、イスラム組織ハマス、過激派「イスラム聖戦」、パレスチナ自治政府主流派のファタハを含むパレスチナ人戦闘員とイスラエル軍による戦闘で、数千人が家を追われた。

イスラエル軍は今回の作戦について、親イラン武装組織がイスラエル国民への攻撃を計画するのを阻止することが目的だったと説明した。

イスラエル軍は道路脇の爆弾を無力化するためとして、約20キロにわたり道路をブルドーザーで掘り起こし、ジェニン中心部の大部分が破壊された。軍は、道路に仕掛けられた爆弾30個が解体されたと説明している。

パレスチナ当局は、イスラエル軍がガザ地区を破壊するために使った戦術をヨルダン川西岸地区でも使ったと非難した。

イスラエル軍は作戦で、ハマスの現地司令官を含む14人の過激派戦闘員を殺害したと発表。また、30人の容疑者を逮捕し、武器を押収し、モスクの地下にある武器貯蔵庫や爆発物作業場などを解体した。

ジェニンではイスラエル軍の作戦中、21人が殺害された。その多くは武装勢力のメンバーだったが、民間人も含まれたとみられる。