ガザ境界の部隊駐留主張 国際圧力を警戒 イスラエル首相

AI要約

イスラエルのネタニヤフ首相は、ガザ南部の境界地帯に部隊を撤退しない姿勢を強調し、ハマスとの交渉が難航している。

ネタニヤフ首相は、部隊の撤退が武器の運搬ルートを作り、再配備が困難になると主張している。

国際社会の圧力や双方の譲歩の必要性が焦点となっており、解決が難しい状況にある。

 【カイロ時事】イスラエルのネタニヤフ首相は2日、エルサレムで記者会見し、パレスチナ自治区ガザ南部の対エジプト境界地帯「フィラデルフィ回廊」を「掌握しなければならない」と述べ、部隊撤退を改めて拒否した。

 ガザで拘束されている人質の解放と停戦を巡る交渉で、イスラム組織ハマスは部隊の完全撤退を要求。双方の溝をどう埋めるかが焦点となる中、ネタニヤフ氏は譲歩しない姿勢を強調した。

 ネタニヤフ氏は、一度回廊から部隊を撤退させれば、武器などがエジプト側からガザに運び込まれると主張。イスラエル治安当局は、一時的に撤退しても必要に応じ部隊を展開できると指摘しているものの、ネタニヤフ氏は、国際社会の圧力にさらされて再配備が困難になると説明した。