トルコ、中期経済計画を公表 ディスインフレ目指す

AI要約

トルコのユルマズ副大統領は、中期経済計画を発表し、26年までにインフレ率を1桁台に引き下げ、27年までに経済成長率を5%に引き上げる方針を打ち出した。

計画の主目標はインフレ率を1桁台まで低下させ、潜在成長率を向上させることであり、構造改革を進めて生産性に基づく投資・雇用・生産・輸出の増加を目指すと述べた。

観光収入と輸出が増加し、失業率の予想も示されており、金融・財政・所得政策の強力な協調がインフレ対策に重要とされている。

トルコ、中期経済計画を公表 ディスインフレ目指す

Nevzat Devranoglu Huseyin Hayatsever

[アンカラ 5日 ロイター] - トルコのユルマズ副大統領は5日、中期経済計画(2025-27年)を公表し、26年までにインフレ率を1桁台に引き下げ、27年までに経済成長率を5%に引き上げる方針を示した。

ユルマズ氏はディスインフレが基本目標だと強調。「計画の主目標はインフレ率を徐々に1桁台まで低下させ、ディスインフレのプロセスに沿って潜在成長率を向上させることにある」と述べた。

24年のインフレ率の予想は41.5%。25年は17.5%、26年は9.7%。

国内総生産(GDP)伸び率の予想は24年が3.5%、25年が4%、27年が5%。

ユルマズ氏は、構造改革を通じ生産性に基づく投資・雇用・生産・輸出の増加を目指すと表明。「金融・財政・所得政策の強力な協調を実現し、インフレ対策に優先的に取り組む」と述べた。

観光収入は24年の559億ドルから27年に741億ドルへと急増する見通し。輸出は24年の2556億ドルから27年に3196億ドルに増加すると見込まれている。

失業率の予想は24年が9.3%、25年が9.6%。経常赤字の対GDP比の予想は24年が1.7%、25年が2%。