韓国外交部、解放後爆沈の輸送船「浮島丸」の乗船者名簿を初めて入手

AI要約

1945年光復直後、日本から帰国していた韓国人を乗せた旧日本海軍の輸送船「浮島丸」が爆沈し、日本が名簿などの関連資料を韓国に提供した。

提供された資料には犠牲者の身元情報や規模が含まれており、被害者救済や真相解明に活用される予定。

事件に関する当初の発表と韓国側の主張が食い違っており、被害者遺族への慰労金支給再審議に名簿が活用される予定。

韓国外交部、解放後爆沈の輸送船「浮島丸」の乗船者名簿を初めて入手

1945年光復(朝鮮の独立)直後、強制徴用者被害者を含む大勢の韓国人を乗せて帰国していたところ、船体の爆発で沈没した旧日本海軍の輸送船「浮島丸」の乗船者名簿など、一部の関連資料を日本が初めて韓国に提供した。日本政府は最近まで名簿の存在自体を否定してきたが、あいにくにも岸田文雄首相の訪韓を翌日に控えて名簿が提供された。

韓国外交部は5日、「日本側は内部調査を終えた資料19種類を韓国側にまず提供し、その他の資料に対しても内部調査が完了し次第に提供することにした」と明らかにした。同時に「該当名簿を被害者救済と浮島丸事件の真相把握などに活用する予定」と伝えた。

この日伝えられた資料は、浮島丸の乗船者名簿と関係があると判断された資料だ。すべての資料に乗船人員が一々記されているわけではないが、提供された資料を見ると、爆沈当時に犠牲になった韓国人犠牲者の身元情報と規模などを把握することができるという期待が寄せられる。外交部はこの日「『対日抗争期強制動員被害調査および国外強制動員犠牲者等支援委員会』の審査過程で根拠資料の不在などで慰労金支給申請を棄却・却下された犠牲者遺族に対する慰労金支給再審議などに同名簿を活用する計画」と明らかにした。

浮島丸は1945年光復直後、帰国しようとする在日韓国人を乗せて釜山(プサン)に向かっていた旧日本海軍の輸送船だ。しかし、同年8月、京都・舞鶴港に寄港しようとしたが、船体の下部の爆発で沈没した。これに先立ち日本政府は「浮島丸が海底機雷に触れて爆沈した」とし「乗船者3700人余りのうち韓国人犠牲者が524人」と発表した。一方、韓国人の生患者と遺族は「日本が故意に船を爆破した」とし「乗船者が7500人から8000人に達し、このうち韓国人犠牲者も数千人に達する」と予測している。