浮島丸事件めぐり日本政府が乗船者名簿の一部を韓国政府に提供

AI要約

終戦直後、浮島丸が沈没し、多くの朝鮮人労働者が死亡した事件において、韓国政府が日本政府から乗船者名簿の一部を提供を受けたと発表。

日本政府は長年名簿の存在を否定していたが、厚生労働省が70件の資料が存在することを明らかにした。

韓国外務省は、提供された名簿を被害者の救済と事件の真相解明に活用するとしている。

浮島丸事件めぐり日本政府が乗船者名簿の一部を韓国政府に提供

終戦直後、多くの朝鮮人労働者を乗せた「浮島丸」が京都府の舞鶴湾で沈没した事件をめぐって、韓国政府は日本政府から乗船者名簿の一部の提供を受けたと発表しました。

旧日本軍の輸送船「浮島丸」は1945年8月24日、青森県から釜山に向かう途中に京都府の舞鶴港へ入港しようとした際、いきなり爆発して沈没。朝鮮人労働者ら500人以上が死亡したとされています。

日本政府は長年、浮島丸の乗船者名簿の存在を認めていませんでしたが、厚生労働省は今年5月の衆議院外務委員会で、表題に「名簿」とつく資料が「現時点でおおむね70ある」と明らかにしました。

こうしたなか、韓国外務省はきょう、浮島丸の乗船者名簿の一部を日本の厚生労働省から提供を受けたと発表しました。

残りの資料についても日本側での調査が終わり次第、提供を受けるということです。

韓国外務省は、「名簿は被害者の救済と浮島丸事件の真相解明に活用する」と説明しています。