反捕鯨団体「シー・シェパード」創設者拘束 身柄引き渡し求める日本 勾留期限は延長

AI要約
デンマークで身柄を拘束されたシー・シェパードの創設者、ポール・ワトソン容疑者の勾留期限が再延長された身柄引き渡しを求める日本政府とワトソン容疑者の保釈を求める姿勢が対立国際弁護士が身柄引き渡しの遅れについて分析
反捕鯨団体「シー・シェパード」創設者拘束 身柄引き渡し求める日本 勾留期限は延長

 日本が国際手配し、デンマークの自治領・グリーンランドで身柄を拘束された反捕鯨団体「シー・シェパード」の創設者について、デンマークの裁判所は釈放を認めず、勾留期限を再度延長した。

 雨の中、裁判所に向かう警察の車。降りてきたのは反捕鯨団体「シー・シェパード」の創設者、ポール・ワトソン容疑者(73)だ。

ワトソン容疑者

「きょうは良い結果が出ることを願っています」

 ワトソン容疑者は2010年に日本の調査捕鯨の監視船の航行を妨害するよう仲間に指示したなどの疑いで国際指名手配されていた。

 そして今年7月、北太平洋に向かう途中、給油のため立ち寄ったデンマークの自治領・グリーンランドで当局に身柄を拘束された。

 日本政府は身柄の引き渡しを求めていて、デンマーク司法省が判断する。

ワトソン容疑者

「日本は違法行為で裁判にかけられるべきです。日本は私を利用しているだけです」

 保釈を求めているワトソン容疑者だが、この日、グリーンランドの裁判所は5日までだったワトソン容疑者の勾留期限を来月2日まで延長すると判断した。

 デンマーク司法省が身柄引き渡しを判断する際、ワトソン容疑者が立ち会う必要があるためとしている。

 ワトソン容疑者の身柄引き渡しの判断はなぜ遅れているのか。国際弁護士の湯浅卓氏は次のように話す。

湯浅氏

「日本の政府から出ている文章が身柄引き渡しに値するって強く書いてある。もっと“大人の文章”で、73歳だから(罪は)重くなるとは限らないが、しかし罪は罪だから身柄を引き渡してほしいという“大人の文章”だったら、もっとずっと早く引き渡しの結論が出ていたような気がする」

(「大下容子ワイド!スクランブル」2024年9月5日放送分より)