ローマ教皇がインドネシアの大モスク訪問、気候変動などに言及

AI要約

ローマ教皇フランシスコは、ジャカルタのモスクを訪問し、気候変動と過激主義の危機に対処するよう世界の指導者に呼びかけた。

イスラム教徒とカトリック教徒に共通のルーツに触れ、地球温暖化対策に向けた共同宣言を発表した。

宣言では、地球の搾取が気候変動を引き起こし、自然環境に悪影響を与えていることを指摘し、環境保護への断固たる行動を求めている。

ローマ教皇がインドネシアの大モスク訪問、気候変動などに言及

Joshua McElwee

[ジャカルタ 5日 ロイター] - ローマ教皇フランシスコ(87)は5日、ジャカルタにある東南アジア最大のモスク(イスラム礼拝所)「イスティクラル」を訪問し、イスラム教徒とカトリック教徒に、気候変動と過激主義の危機に立ち向かうよう世界の指導者らに促そうと呼びかけた。また、さまざまな宗教的信念に共通のルーツに言及した。

イスラム教徒人口が世界で最も多いインドネシアへの訪問で教皇は、イスティクラルのナサルディン・ウマル管長や他の宗教指導者らとともに、地球温暖化対策に向けた「断固たる行動」を求める共同宣言を発表した。

教皇と管長が正式に署名した宣言は「人類による地球の搾取は気候変動の一因となり、自然災害、地球温暖化、予測不可能な気象パターンなどさまざまな破壊的結果をもたらしている」と指摘。「われわれは、善意ある全ての人々に、自然環境とその資源の保全に向け断固たる行動を取るよう心から呼びかける」と訴えた。