バイデン大統領、日鉄のUSスチール買収計画を阻止へ

AI要約

バイデン米大統領が日本製鉄によるUSスチールの買収計画を阻止する準備を進めていることが明らかになった。

CFIUSが安全保障上の懸念を審査中であるが、バイデン氏は決断を下す準備を進めている。

ハリス副大統領やトランプ前大統領も買収計画に反対する姿勢を示している。

バイデン大統領、日鉄のUSスチール買収計画を阻止へ

ワシントン(CNN) 日本製鉄がUSスチールに対して進めている140億ドル(約2兆円)の買収計画について、バイデン米大統領が阻止する準備を進めていることがわかった。事情に詳しい情報筋2人が明らかにした。今年は秋に大統領選の本選が控えており、両陣営が国内の製造業を守ると明言するなかで、日鉄によるUSスチール買収計画が政治問題化している。

ホワイトハウス当局者はバイデン氏の決断についてコメントしなかった。USスチール買収をめぐっては対米外国投資委員会(CFIUS)が安全保障上の懸念がないか審査を行っている。CFIUSはまだバイデン氏に審査結果を伝えていない。

通常であれば、CFIUSの最終報告書は取引がもたらす潜在的なリスクを大統領に伝える。今回は、報告書が提出される前に反対の姿勢が世間で注目を集めており、結果的にCFIUSの勧告に影響を与える可能性がある。

情報筋によれば、バイデン氏は買収計画阻止について週内にも発表する可能性があるものの、時期は依然として決まっていない。

バイデン氏による買収計画阻止の動きは米紙ワシントン・ポストが最初に報じた。バイデン氏はこれまでも買収計画に反対する姿勢を示しており、今回の動きも驚くものではなかった。

買収計画をめぐっては、大統領選の民主党候補であるハリス副大統領や、共和党候補のトランプ前大統領も反対する姿勢を示している。