米国駐台代表、台湾有事抑止に「自信」 米国の台湾支持は「岩のように堅固」

AI要約

米国在台協会の台北事務所長が記者会見を開き、台湾有事の抑止を含めたインド太平洋地域の安全保障の状況について自信を示す。

台湾の防衛力や対中抑止力の向上を指摘し、日本や韓国、フィリピンなどとの同盟関係の強化が地域の平和と安定に貢献するとの立場を示す。

米国の台湾支持の堅固さを強調したグリーン氏は、米国と同盟国によるルールベースの国際システムを守る重要性に言及している。

【台北=西見由章】米国の対台湾窓口機関、米国在台協会(AIT)のレイモンド・グリーン台北事務所長(駐台大使に相当)は4日、着任後初めて記者会見を開き、台湾有事の抑止を含めたインド太平洋地域の安全保障の状況について「より自信を持っている」と述べた。台湾の防衛力や、米国と同盟国による対中抑止力が向上しているとの見方を示した。

グリーン氏は「中国が脅迫によって現状変更をしようとしている対象は台湾だけではない。より多くの国が、米国と共にルールに基づく国際システムを守る重要性に気付き始めている」と指摘。日本や韓国、フィリピンなどの同盟国との「格子状のネットワーク」の緊密化が、同地域の平和と安定に寄与するとの立場を示した。

また「米国の台湾への支持は岩のように堅固だ」とも語った。

グリーン氏は7月上旬に着任。駐日首席公使やAIT台北事務所副所長などを歴任した。