野生オオカミ襲撃 2カ月で7人犠牲に…なぜ被害拡大 インド

AI要約

オオカミによる連続襲撃が子どもたちを犠牲にし、地域に動揺が広がっています。

ウッタルプラデーシュ州で30以上の村でオオカミによる被害が報告され、当局はドローンを使って捜索を行っています。

猛暑の影響で夜間にオオカミにさらわれる事例が増加しており、引き続き残りのオオカミを追跡しています。

相次ぐ襲撃で子どもたちが犠牲に。動揺が広がっています。

 ドローンの赤外線カメラが捉えた“黒い影”。草原地帯を猛スピードで走り抜けていくその正体は、野生のオオカミです。

当局による注意喚起

「子どもから離れないで下さい。畑に入る際は注意して下さい」

 インド北部のウッタルプラデーシュ州。30以上の村でオオカミの群れによる襲撃事件が発生。ここ2カ月で子ども6人と女性1人が命を落としました。

 当局はドローンを使って空からオオカミを捜索。

 眠れぬ日々を送る住民たち。厳戒態勢が続くなか、ようやく動きが…。

森林当局の幹部

「きょうは大きな成果がありました。何日も地域を脅かし、子どもたちの命を奪ったオオカミ、その1頭を捕獲できた」

 ヒョウやトラによる襲撃が度々報じられるインド。オオカミに襲われる例は、非常に珍しいといいます。

 被害が大きくなった原因の一つが猛暑です。扉や窓を開けたまま寝ていたため、子どもたちの多くが夜の間にオオカミにさらわれたとみられています。

 当局は引き続き、残るオオカミの行方を追っています。