ガザの19歳インフルエンサー、空爆で犠牲に フォロワー20万人超

AI要約

パレスチナ自治区ガザでイスラエル軍の攻撃中、TikTokやインスタグラムで日常生活を投稿していた若者が犠牲になった。

20万人以上のフォロワーを持つインフルエンサーが、テントでの生活を共有していたが、空爆で命を落とした。

彼の投稿は200万回以上再生されるなど、広く支持されていた。

ガザの19歳インフルエンサー、空爆で犠牲に フォロワー20万人超

 イスラエル軍の攻撃が続くパレスチナ自治区ガザで、自らの日常生活をTikTokやインスタグラムなどのSNSで投稿し続けていたパレスチナ人インフルエンサーの若者が、イスラエル軍の空爆で犠牲になった。AP通信が30日、報じた。

 APによると、亡くなったのはTikTokの登録者数20万人を超える、メド・ハリミーさん(19)。家族と避難しているガザ南部でのテント生活をTikTokやインスタグラムで投稿していた。

 ハリミーさんは26日、Wi-Fiがつながるテントに向かい、インスタグラムに「ついに再開した」と投稿した。その後、テント近くで爆発があり、ハリミーさんは頭から流血。救急車で搬送されたが、数時間後に死亡したという。イスラエル軍から、この空爆に関しての声明などは出ていない。

 ハリミーさんは、ガザ南部マワシに両親や兄妹と避難した後、TikTokのアカウントを開設した。「実際にテントでの生活がどんな感じなんだろうと思っている人は、私の一日の過ごし方を見てください」とし、テント生活を投稿しはじめた。飲み水を求めて長蛇の列に並ぶ様子や、バケツでシャワーを浴びる様子などを投稿し、ガザでの生活をフォロワーに伝え続けた。

 ハリミーさんのTikTokのフォロワーは20万人を超え、200万回以上再生された投稿もあった。(藤原伸雄)