ロシア軍の大規模攻撃、死者8人 ウクライナ北東部ハルキウ州

AI要約

ウクライナ北東部ハルキウ州でロシア軍の攻撃により多数の民間人が犠牲となり、大きな被害が出ている。

攻撃は州都ハルキウやチェルカスカロゾバ村で行われ、住宅や公共施設が破壊され、多くの死傷者が出た。

ウクライナ軍もロシアへの越境攻撃を続行しており、状況は深刻化している。

ロシア軍の大規模攻撃、死者8人 ウクライナ北東部ハルキウ州

(CNN) ウクライナ北東部ハルキウ州で8月30日と31日にロシア軍の攻撃があり、民間人計8人が死亡、少なくとも100人以上が負傷した。

ウクライナ当局によると、30日には州都ハルキウに誘導爆弾5発が投下され、6人が死亡、子ども24人を含む少なくとも97人が負傷した。死者の中には、公園で遊んでいた14歳の少女も含まれるという。

31日にはさらに同州の村チェルカスカロゾバが攻撃を受け、2人が死亡、少なくとも10人が負傷した。

ゼレンスキー大統領は30日の空爆を「一般家庭と公園を狙った恐ろしい卑劣な攻撃」と非難し、欧米の同盟国に改めて軍事支援の強化を要請。「テロリストたちとその航空機を最も効率的に排除する」には、ロシア軍機を基地で攻撃する必要があるとの考えを示した。

ハルキウ州の検事長によると、ロシア軍は30日午後、国境沿いの西部ベルゴロド州から「スホイ34(Su34)」戦闘爆撃機を発進させて「大規模爆撃」を行った。ハルキウ市内の4地区でアパート82棟、民家11軒、行政機関の建物3棟、教育機関2カ所、商業施設47店、車両57台などに被害が出た。

ウクライナ当局者らによると、極めて迎撃の難しい500キロ誘導爆弾が使われた。ハルキウ州のシネフボウ知事は「誘導装置付きの爆弾は、明らかに住宅を狙ったことを意味する」と指摘した。

州検察によると、31日の攻撃では「FAB500」爆弾が使われた。民家20棟が損壊し、近くにいた女性らが死亡した。

一方、ウクライナ軍は31日もロシアへの越境攻撃を続行。ベルゴロド州のグラトコフ知事は同日、州内で直近24時間に少なくとも5人が死亡、50人以上が負傷し、各地で民間施設が損壊したと述べた。