ブラジル大統領、利上げ「構わない」 次期中銀総裁が提案なら

AI要約

ブラジルのルラ大統領は、次期中央銀行総裁に指名したガリポロ氏が利上げが必要との考えを示しても構わないと述べた。

ルラ氏はガリポロ氏を称賛しつつ、総裁には正しい決断を下す能力が求められると指摘した。

ガリポロ氏はインフレ目標達成のために必要なら利上げをためらわない姿勢を示している。

ブラジル大統領、利上げ「構わない」 次期中銀総裁が提案なら

[30日 ロイター] - ブラジルのルラ大統領は30日、28日に次期中央銀行総裁に指名したガブリエル・ガリポロ現中銀理事(金融政策担当)が利上げが必要との考えを示せば「それで構わない」と述べた。ガリポロ氏は上院の承認が得られれば来年就任する。

ルラ氏はラジオインタビューで、ガリポロ氏を「非常に有能」と称賛し、中銀総裁は国を愛し、正しい決断を下す人物でなければならないと指摘。「彼がある日やって来て、金利を上げなければならないと言えば、それで構わない」と述べた。

ただ、ルラ氏は政権発足以来、高金利について頻繁に不満を述べ、ボルソナロ前大統領が指名したカンポス・ネト総裁との協力にいらだちを示している。

ガリポロ氏は先週の記者会見で、インフレ目標を達成できていないことは「不快」で、中銀は必要なら利上げをためらわないと述べた。