リビア中銀総裁と職員、武装勢力の攻撃恐れ国外に逃亡=FT

AI要約

リビア中央銀行のカビール総裁が武装勢力からの攻撃を受け、国外退去を余儀なくされた理由を明かした。

総裁は民兵による銀行員への脅迫や拉致、不法な総裁交代の試み、政治対立について説明した。

国連支援ミッションは一方的な決定の停止や中銀職員の保護を求め、リビアの不安定な情勢に警鐘を鳴らしている。

リビア中銀総裁と職員、武装勢力の攻撃恐れ国外に逃亡=FT

[30日 ロイター] - リビア中央銀行のカビール総裁は、武装勢力に攻撃される恐れがあり、「命を守る」ために自身や中銀幹部が国外退去を余儀なくされたと述べた。英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)が30日に報じた。

総裁はFTに対して電話で「民兵は銀行員を脅迫しており、子供や親族を拉致して働かせることもある」と語った。

ドベイバ暫定首相による総裁交代の試みは違法であり、中銀の管理に関する国連の協定に違反していると述べた。

リビアでは中銀総裁人事や石油収入を巡る政治対立が続いており、情勢が不安定になっている。

リビアの国連支援ミッションは今週、一方的な決定の停止や油田に関する不可抗力の解除、武力行使の停止、中銀職員の保護を求めた。