ハリス氏のイスラエル支持に反発強まる 選挙集会で抗議デモも

AI要約

民主党候補のハリス副大統領がパレスチナ自治区ガザで戦闘を続けるイスラエル支持を表明し、これに反対する活動家が抗議行動を計画中。

アラブ系市民やイスラム教徒はハリス氏のスピーチ機会を求め、討論会や集会の開催を予定。

ハリス氏はイスラエルへの武器供与打ち切りを検討しない姿勢を示し、民主党内での緊張が高まっている。

ハリス氏のイスラエル支持に反発強まる 選挙集会で抗議デモも

[ワシントン 30日 ロイター] - 米大統領選で民主党候補のハリス副大統領がパレスチナ自治区ガザで戦闘を続けるイスラエルへの支持を打ち出したことで、今後数週間に開催予定の遊説や大学などの選挙イベントでの新たな抗議行動を呼びかける動きが強まっている。複数の活動家がロイターに明らかにした。こうした親パレスチナ派はハリス氏が自分たちの主張に耳を傾けていないと主張している。

シカゴで開催された民主党全国大会でスピーチの機会がなかったアラブ系市民やイスラム教徒などは、9月10日に予定されているハリス氏と共和党のトランプ前大統領の討論会や、ハマスによるイスラエル奇襲から1年となる10月7日に大規模な集会を計画している。

ハリス氏が8月29日にジョージア州サバンナの集会で行った演説は親パレスチナ派による妨害を受けた。

ハリス氏はバイデン大統領に代わって民主党の大統領候補となって以来、親パレスチナ派が最大の要望に挙げているイスラエルへの武器供与打ち切りについて、検討する考えはないと明確にしている。ハリス氏の強硬な態度により、民主党内でバイデン氏が大統領候補だった時と同じような亀裂が生まれる恐れがある。