トランプ氏、ハリス氏インタビューは「退屈」 敵失の思惑外れた模様

AI要約

トランプ前大統領がハリス副大統領の出馬について退屈だと述べ、ハリス氏の能力が示されなかったことを指摘。

トランプ氏はハリス氏をペテン師だと主張し、討論会でハリス氏の矛盾を突く意向を表明。

トランプ陣営は環境規制や警察予算、国民皆保険制度などでハリス氏の過去と現在の政策の食い違いを指摘。

トランプ氏、ハリス氏インタビューは「退屈」 敵失の思惑外れた模様

 11月の米大統領選で返り咲きを目指す共和党のドナルド・トランプ前大統領(78)は29日、ライバルの民主党のカマラ・ハリス副大統領(59)が出馬決定後に初めて臨んだCNNのインタビューについて「退屈だった」と論評するにとどまった。自身のソーシャルメディアに投稿した。

 トランプ氏は事前に「(取材者が)公正に厳しく臨めば、ハリス氏が能力に欠けて大統領にふさわしくないことが示される」と述べ、敵失に期待していた。ハリス氏が無難にこなしたことで思惑が外れた模様だ。

 一方で、両氏の初の直接対決となる9月10日のテレビ討論会に向けてトランプ氏は「(ハリス氏は)ペテン師だと暴露するのが楽しみだ。彼女はあらゆる事柄について、長期間にわたる自らの立場を全て転換してきた」と訴えて、意気込んだ。

 トランプ陣営は、石油・天然ガス開発の環境規制、警察予算の削減、国民皆保険制度などを巡って、ハリス氏の過去の言動と現在の政策が食い違っていると指摘している。トランプ氏は討論会でこうした矛盾を突くとみられる。【ワシントン秋山信一】