ウクライナ兵訓練、国内実施の要請に応じず EU国防相会合
欧州連合(EU)はウクライナ兵の訓練を同国に近い場所で実施することで合意した。
EUはロシアの侵攻によるウクライナへの支援として訓練を実施している。
ウクライナ政府は国内での訓練を希望していたが、EUは同国外での訓練を選択した。
Andrew Gray
[ブリュッセル 30日 ロイター] - 欧州連合(EU)は30日の国防相会合で、ウクライナ兵の訓練について、同国内ではなく同国に可能な限り近い場所で実施することで合意した。EUの外相に当たるボレル外交安全保障上級代表が会合後明らかにした。
EUはロシアの侵攻開始以降、域内でウクライナ兵約6万人の訓練を実施してきた。年内に追加で1万5000人を訓練することを目指しているという。
ウクライナ政府はEUに対し、同国領内でも訓練を実施するよう要請していた。ただ、ボレル氏は記者団に、一部の国が消極的だったと説明。個人的にはウクライナ側の要請に応じることに前向きだが、ウクライナ国内の軍事活動には加盟27カ国全ての同意が必要と説明した。
同氏はまた、EUによる訓練などの取り組みを「より効果的に」するために、ウクライナ軍との調整を行う小規模拠点を同国内に設置することを提案したと明らかにした。