米で蚊媒介のウマ脳炎患者死亡、今年初 東部で感染リスク高まる

AI要約

米北東ニューハンプシャー州で蚊が媒介するウイルス感染症の東部ウマ脳炎に感染した成人住民が死亡したと、州の保健当局が発表。

今夏に米国で確認された5人目の感染者は脳の中枢神経に重い症状が出て入院していた。

同ウイルスに感染した人は致死率が約3割に上り、患者の多くは後遺症が残るが、ワクチンや治療薬がない。

米で蚊媒介のウマ脳炎患者死亡、今年初 東部で感染リスク高まる

Steve Gorman

[27日 ロイター] - 米北東ニューハンプシャー州で蚊が媒介するウイルス感染症の東部ウマ脳炎に感染した成人住民が死亡したと、州の保健当局が27日発表した。米国で今夏に確認された5人目の感染者で、脳の中枢神経に重い症状が出て入院していたという。

米疾病対策センター(CDC)によると、ニューハンプシャー州と隣接するマサチューセッツとバーモントの両州に加え、中西部ウィスコンシン、東部ニュージャージーでそれぞれ1人の感染が確認されている。

ニューハンプシャーで東部ウマ脳炎の感染者が出たのは2014年以来10年ぶり。州当局によると今夏に馬1頭と蚊7検体からも東部ウマ脳炎のウイルスが検出された。

同州の疫学者、ベンジャミン・チャン博士は米東部ニューイングランド地方で蚊の検体から同ウイルスが検出されていることから、ヒトが感染するリスクが高まっていると指摘。秋に強い寒気が流れ込むまでリスクは継続するとした。

同ウイルスに感染した人のうち症状が出るのは4─5%程度だが、発症者の致死率は約3割に上る。回復した場合でも患者の多くは身体的・精神的な後遺症が残る。ワクチンや抗ウイルス治療薬はない。

米国では毎年平均11人の感染者が報告されている。