教皇、モスクワ系教会禁止に懸念 ウクライナ正教巡り

AI要約

ローマ教皇フランシスコは、ウクライナのゼレンスキー大統領がモスクワ総主教庁系の活動を禁じる法律に署名したことに懸念を表明。

モスクワ総主教庁系は、ロシアのウクライナ侵攻を支持し、ロシア正教会の影響が強い。

教皇は「いかなる教会も廃止されてはならない」「祈りは悪事ではない」と教会の重要性を訴えた。

 【ローマ共同】ローマ教皇フランシスコは25日、ウクライナのゼレンスキー大統領がウクライナ正教会のモスクワ総主教庁系の活動を禁じる法律に署名したことを受け「いかなる教会も廃止されてはならない」と懸念を表明した。イタリアメディアが報じた。

 ゼレンスキー氏は24日に署名。モスクワ総主教庁系は、ロシアのウクライナ侵攻を支持する立場のキリル総主教を最高位とするロシア正教会の影響が強い。

 教皇は定例の行事で「祈りは悪事ではない。祈りたい人が教会と考えるところで祈らせてほしい」と訴え、教会に影響を及ぼすべきではないとの考えを示した。