仏大統領、次期首相任命へ協議 各党代表と

AI要約

フランスのマクロン大統領は、7月の総選挙を受けた次期首相の任命に向け、各党代表と協議を始めた。

任命は8月中旬以降とする方針で、穏健勢力による大連立内閣の樹立を呼び掛けている。

左派連合と中道右派・共和党との連携が模索されており、新首相の任命は速やかに行われる見通し。

 【パリ時事】フランスのマクロン大統領は23日、7月の総選挙を受けた次期首相の任命に向け、下院に議席を有する各党代表と協議を始めた。

 パリ五輪(7月26日~8月11日)中の混乱を避けるため、任命は8月中旬以降とする方針を明らかにしていた。

 総選挙で過半数を制した陣営はなく、マクロン氏は幅広い穏健勢力による大連立内閣の樹立を呼び掛けている。フランスは2025年の予算編成が喫緊の課題で、エリゼ宮(大統領府)はAFP通信に、26日までの協議後、速やかに新首相が任命される見通しを示した。

 最多議席を有する左派連合の首相候補リュシー・カステ氏(37)は23日の協議後、記者団に「連立交渉に着手する用意がある」と表明。一方、大統領を支える中道勢力は、左派に主導権を握らせたくない思惑から、中道右派・共和党との連携を模索している。