米高官、ダライ・ラマと面会 NYで、チベットの人権向上確認

AI要約

米国務省のチベット問題担当特別調整官がダライ・ラマ14世と面会し、中国の反発を想定。

ゼヤ氏は米国のチベット人権向上への関与を確認し、中国政府の人権侵害にも言及。

ダライ・ラマとの会談は2022年以来で、対話再開を支持する考えも示された。

 【ワシントン時事】米国務省でチベット問題担当特別調整官を務めるゼヤ国務次官(民間人保護・民主主義・人権担当)は21日、ニューヨークでチベット仏教最高指導者ダライ・ラマ14世と面会した。

 中国はダライ・ラマを「分離主義者」と敵視しており、面会に反発するとみられる。

 国務省によると、ゼヤ氏はチベットの人権向上や文化的・宗教的遺産を保護する取り組みへの米国の関与を確認。チベットでの中国政府の人権侵害についても協議した。

 ゼヤ氏はまた、中国政府とダライ・ラマ側との対話の再開を支持する考えも表明した。ダライ・ラマは膝の治療のため6月下旬から米国に滞在し、療養生活を送っているが、渡米前にインドを訪れた米国の超党派議員団と面会していた。ゼヤ氏とダライ・ラマの会談は、2022年5月のゼヤ氏のインド訪問時以来。