カマラ・ハリス勝利に必要な6つの条件【大統領選をポイント解説】

AI要約

カマラ・ハリス副大統領が初の女性大統領を目指している現状を解説。

最終的な選挙結果を左右する7つの激戦州に注目が集まっている。

ハリスの支持率が上昇しており、選挙戦は接戦状態に入っている。

カマラ・ハリス勝利に必要な6つの条件【大統領選をポイント解説】

民主党の大統領候補になったカマラ・ハリス副大統領は、2020年に米国史上初めて、女性かつ黒人の副大統領となった人物だが、今回の大統領選では、初の女性大統領になれるかどうかの戦いに挑む。

近年のアメリカ大統領選においては、ほとんどの州は民主党が勝つ「青」か、共和党が勝つ「赤」かがすでにおおよそ決まっている。よって、最終的には、7つの激戦州(アリゾナ州、ジョージア州、ミシガン州、ネヴァダ州、ノースカロライナ州、ペンシルヴァニア州、ウィスコンシン州)が選挙戦の結果を左右するものとして注目されている。

7月21日のバイデン撤退までは、激戦州の多くでトランプが優勢と報じられていたが、この1カ月で状況は大きく変わった。ハリスの追い上げは目覚ましく、現時点(8月19日)では、ほとんどの世論調査でハリスの支持率がトランプを追い抜き、両者の差が数パーセントという接戦ぶりになっている。

今回は、ハリスが現在のモメンタムをどうしたら勝利につなげられるか、必要な条件を6つ挙げながら、選挙戦のポイントを解説したい。

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ポイント解説に入る前に、まずは日本と英語圏の報道との間には、かなりの時差があるということは知っておくべきだろう。

例えば、バイデン大統領が大統領選からの撤退を発表した7月21日、アメリカでは即日からハリスの猛追が報じられたが、日本の報道では「トランプ有利」の報道が続き、その肉薄ぶりがきちんと取り上げられるようになったのは出馬発表から1週間くらい経ってからだった。

この数カ月間、日本では「もしトラ」「ほぼトラ」「確トラ」などという言い回しが面白おかしく使われてきたが、これもあまり意味のある捉え方ではないと感じる。

選挙まで約80日ある。ここ数カ月を振り返ってみても、トランプの銃撃事件、バイデンの撤退、代打として登場したハリス、それが巻き起こしている旋風などなど、予期できないことが立て続けに起きている。どちらが勝つかを今の段階で「ほぼ確実」などとは言えないはずだ。