「ガラスの天井のひびの向こうに…」ヒラリー氏が米民主党大会でハリス氏の大統領選勝利を要請

AI要約

ヒラリー・クリントン元米国務長官が、カマラ・ハリス副大統領に対する激励スピーチで、女性の社会進出を象徴する「ガラスの天井」の打破を強調した。

ヒラリー氏は、自身の大統領選挙経験とカマラへの期待を示し、「ガラスの天井のひび」がカマラの米史上初の女性大統領就任につながると訴えた。

さらに、ヒラリー氏はトランプ前大統領への打倒への思いを述べ、「私たちはカマラを支持し、トランプ氏には勝利するために78日間頑張らねばならない」と訴えた。

「ガラスの天井のひびの向こうに…」ヒラリー氏が米民主党大会でハリス氏の大統領選勝利を要請

 米民主党大会が19日(日本時間20日)、中西部イリノイ州シカゴで開幕し、史上初の女性大統領を目指すカマラ・ハリス副大統領(59)への激励スピーチに、2016年大統領選で勝利が確実視されながらトランプ前大統領(78)に敗れたヒラリー・クリントン元米国務長官(76)が登壇した。

 ヒラリー氏は、女性の社会進出を阻む象徴に例えた「ガラスの天井」のフレーズを口にしながら「私は、このガラスの天井の『ひび』を見てきた。ガラスの天井の向こう側には、今、カマラが第47代大統領として就任宣誓をする姿が見えている」と訴えた。

 ヒラリー氏は、2016年大統領選で民主党の指名候補になった経験を「喜びをもって指名を受諾した。6600万人の人たちが、私たちの夢には限界がないと信じて投票してくれた。選挙後も私たちはあきらめることを拒否し、歩み続けていた未来が今、ここにある」と、振り返った。またハリス氏の米史上初の女性大統領誕生への強い期待を示し「世論調査がなんと言っても私たちはあきらめない。私たちはカマラのために、カマラは私たちのために戦う」と呼びかけた。

 さらに「私たちは最も高い、固い天井を打ち破ることができるのか。今、これまでになくブレークスルーに近づいている」と、ガラスの天井の打破に近づいているとの認識を表明。「今後(11月の投票日までの)78日間、一生懸命努力し、トランプと周りの人々が法の統治や私たちの生活を壊すことに、打ち勝たないといけない。油断してはならない」と。打倒トランプ氏への思いも訴えた。