プーチン氏、アゼル大統領と会談「アルメニアとの関係正常化を支援」

AI要約

ロシアのプーチン大統領がアゼルバイジャンのアリエフ大統領と会談し、ナゴルノカラバフ問題を協議。

アゼルバイジャンは2020年の軍事衝突で主権回復を宣言し、ロシアは和平仲介を図りたい考え。

プーチン氏はアルメニア側にも協議内容を伝える意向を示すが、受け入れは不透明。

プーチン氏、アゼル大統領と会談「アルメニアとの関係正常化を支援」

 ロシアのプーチン大統領は19日、訪問先のアゼルバイジャンの首都バクーでアリエフ大統領と会談した。アゼルバイジャンは係争地ナゴルノカラバフを巡って、長年、隣国アルメニアと対立してきた。プーチン氏は会談後の記者会見で「ロシアは両国の関係正常化を支援する」と強調し、国境の画定作業にも協力する意向を示した。

 ナゴルノカラバフを巡る紛争では、アゼルバイジャン側が2020年の大規模な軍事衝突で勝利し、23年の軍事行動を経て「主権回復」を宣言した。プーチン氏は、20年当時にロシアを含む3カ国で検討された平和条約案に基づいて両国の和平を仲介したい考えだ。それによって、旧ソ連圏で低下するロシアの存在感を挽回したい狙いがにじむ。

 タス通信によると、プーチン氏はアリエフ氏との会談で「アルメニアのパシニャン首相に協議内容を伝えるつもりだ」と述べた。だが、アルメニア側が受け入れるかは不透明だ。【モスクワ山衛守剛】