JICA、ウクライナ公共放送局に大型中継車供与 露の偽情報に対抗、公正報道の体制支援

AI要約

国際協力機構(JICA)がウクライナの公共放送局に大型中継車を供与し、放送継続を支援。露軍の攻撃による被害も考慮し、報道体制の強化を図る。

ウクライナではロシアによる侵攻によって放送施設や機材が破壊され、正確な情報伝達が困難に。JICAは支援策を実施してきた。

中継車の運用により被害や被災状況の報道を強化。大使は正確な情報伝達の重要性を強調し、偽情報工作への対抗を訴える。

JICA、ウクライナ公共放送局に大型中継車供与 露の偽情報に対抗、公正報道の体制支援

【キーウ=黒瀬悦成】国際協力機構(JICA)はロシアに侵略されたウクライナの公共放送局が非常事態の下でも放送を継続できるよう大型中継車を供与し、19日に首都キーウで引き渡し式を行った。

ウクライナでは2022年2月のロシアによる侵攻開始以降、放送施設や機材が多数破壊され、国民に正確な情報を伝えることが困難となっている。

JICAは公共放送局が露軍の攻撃による被害を受けても放送体制を維持できるよう、さまざまな支援策を実施してきた。

供与された中継車は、各地の被害や被災状況の報道の強化に向けた機動的な運用が期待されている。

松田邦紀駐ウクライナ大使は引き渡し式でのあいさつで、ロシアによるウクライナへの偽情報工作に言及し、「中継車がウクライナの人々に正確かつ検証された情報を送り届ける象徴となることを願ってやみません」と強調した。