レバノン南部にイスラエル軍の攻撃、死者10人

AI要約

レバノン南部ナバティエでイスラエル軍とヒズボラの攻撃があり、少なくとも10人が死亡。死者は主にシリア難民で、ヒズボラは報復のロケット弾を発射。

イスラエル軍とヒズボラの越境攻撃は続いており、死者や負傷者が続出。イスラエル軍はナバティエのヒズボラ武器庫を攻撃したことを発表。

ヒズボラはアイレット・ハシハルなどイスラエル北部をロケット弾攻撃。イスラエル軍も報復し、軍人が重傷を負ったとの報告あり。

レバノン南部にイスラエル軍の攻撃、死者10人

(CNN) レバノン南部ナバティエにイスラエル軍の攻撃があり、レバノン保健省によると少なくとも10人が死亡した。これに対し、同国南部を拠点とする親イラン武装組織ヒズボラがロケット弾で報復した。

レバノンの死者は全員がシリア難民だった。保健省によると、母子3人が含まれている。

イスラエル軍がパレスチナ自治区ガザ地区でイスラム組織ハマスと戦闘を始めた昨年10月7日以降、レバノン南部で出た死者数としては最大の規模。ヒズボラとイスラエルの間ではほぼ連日、越境攻撃の応酬が続き、特に先月末から緊張が高まっている。

ナバティエではさらにシリア人3人、スーダン人1人、レバノン人1人の少なくとも計5人が負傷した。このうちシリア人2人が重体に陥り、近くの病院で手術を受けている。

またレバノンの国営通信NNAによると、同国南部スールでは、ドローン(無人機)攻撃でオートバイに乗っていた1人が死亡した。

イスラエル軍は、ナバティエ付近で16日夜から17日朝にかけ、ヒズボラの武器庫を攻撃したと発表した。

現場近くに住む14歳の少年はCNNとのインタビューで、寝ようとした時に近所の倉庫へミサイルが撃ち込まれるのを見たと話した。少年によると、救助隊が徹夜で作業を続け、がれきの下から遺体が収容された。

ヒズボラは報復として、イスラエル北部の町アイレット・ハシャハルをロケット弾で攻撃したと発表した。

イスラエル軍は、この町にレバノンから約55発の飛翔(ひしょう)体が飛来し、サイレンが鳴ったことを確認。負傷者の報告はないと述べた。

さらに、北部ミスガブ・アムではレバノンからの飛翔体で兵士1人が重傷、もう1人が軽傷を負ったと述べた。