トランプ氏が政権移行チーム発表 息子2人が名誉議長、一族主導が鮮明に

AI要約

トランプ前大統領が政権移行チームを発表し、家族も参加

チームは不法移民対策や原油増産などの政策立案に取り組む

実務上のトップはリンダ・マクマホン氏とハワード・ルトニック氏が務める

【ワシントン=大内清】米大統領選で共和党候補のトランプ前大統領(78)は16日、11月の本選で勝利した場合に来年1月の第2次政権発足を円滑化するための政権移行チームを発表した。副大統領候補のバンス上院議員(40)に加え、トランプ氏の長男ジュニア氏(46)と次男エリック氏(40)も名誉議長として参加し、「トランプ一族主導」の色合いが鮮明となった。

同チームは、選挙戦と並行し、トランプ氏が公約の目玉に掲げる不法移民の大量送還や原油の増産、減税といった政策の立案作業に当たる。トランプ氏が支持者集会などで繰り返し主張している連邦政府職員の大量パージ(追放)や政敵に対する訴追が可能かなども検討するとみられる。

チームの実務上のトップは、第1次トランプ政権で中小企業局長だったリンダ・マクマホン氏と、金融・投資企業を率いる大富豪のハワード・ルトニック氏が務める。

トランプ氏は同日の声明で、「政権発足初日から効果的に(米国を)統治できると絶対的な自信を持っている」と述べ、政権移行チームへの信頼を強調した。