バイデン氏、ガザ停戦「合意近い」 人質解放など詳細協議へ

AI要約

バイデン米大統領は停戦協議が進展していることを発表し、合意が目前に迫っていることを示唆。

米政府高官はカタールでの協議が建設的であり、最終局面にあるとコメント。

バイデン氏はイスラエル訪問を通じて、安全保障への支援再確認やプロセスの妨害を避けるよう呼びかけた。

バイデン氏、ガザ停戦「合意近い」 人質解放など詳細協議へ

 バイデン米大統領は16日、パレスチナ自治区ガザ地区での戦闘を巡るイスラエルとイスラム組織ハマスとの停戦協議ついて「(合意に)近づいている。3日前よりもはるかに近づいている」との見方を示した。ホワイトハウスで記者団に語った。米政府高官は同日、「協議は来週末までに再開され、合意を目指す」と述べた。

 米政府高官は15~16日にカタールで行われた停戦協議に関し「ここ数カ月で最も建設的な48時間だった。最終局面を迎えているというコンセンサスがあると思う」と強調。作業チームが、ハマスが拘束する人質のリストや解放の順序、イスラエルで収監されているパレスチナ人のリストなどについて詳細を詰める。

 ホワイトハウスによると、バイデン氏は16日、停戦協議をともに仲介するカタール、エジプトの両首脳とぞれぞれ電話協議し、2日間の協議でみられた重要な進展を確認した。

 バイデン氏は声明で、ブリンケン国務長官が近く予定しているイスラエル訪問にも触れ、「イスラエルの安全保障への揺るぎない支援を再確認するとともに、合意が目前に迫っている今、この地域の誰しもがプロセスを損なうような行動を取るべきではないと強調する」と意義を説明した。【ワシントン松井聡】