採用の面接官はAI? 中国で拡大中

AI要約

中国でAI面接官「ドリス」が登場し、企業の採用試験で活躍するシステムが導入されている。

ドリスは約30分間にわたって質問し、回答者の表情ややりとりを評価し、採点精度が高いことが特徴。

導入した企業数は1000社を超え、志願者の受験率の向上や採用コストの削減など、さまざまな効果が報告されている。

採用の面接官はAI? 中国で拡大中

 AI(=人工知能)の開発に熱心な中国で、企業による採用試験の面接官をAIが務めるシステムが登場しました。

 中国の会社が開発したのは、AI面接官の「ドリス」です。企業の採用試験の際、志願者はスマホやパソコンの画面でCGキャラクターのドリスと向き合い、約30分間にわたって質問を受けます。

「表情が生きている面接官を前にしている感じで、本当に自然なやりとりができますね」(記者)

 ドリスはうなずいたり、首をかしげたりしながら質問を重ね、回答者の表情ややりとりを元に点数をつけて報告書にまとめます。採点の精度は年々上がっていて、今では人間の面接官による採点成績と、9割以上の割合で一致するということです。

「(AI面接官には)一切、差別や偏りがありません。完全に雇用企業のニーズに沿っています。最適な人材を選ぶのに役立ちます」(戴科彬CEO)

 志願者が好きな時間や場所で受けられるため、キャンセルが減り受験率が上がるほか、採用にかかるコストは従来の5分の1以下にまで抑えられるということで、導入した企業は1000社を超えているということです。(ANNニュース)