エルビス孫娘への詐欺容疑 女逮捕、旧邸宅の競売計画

AI要約

米司法省は16日、エルビス・プレスリーの旧邸「グレースランド」を競売にかけようとした女を詐欺容疑で逮捕。

女は孫娘らから金をだまし取ろうとし、虚偽の書類を送付。孫娘は詐欺として提訴。

女は別人を黒幕だと主張するも、実態は不明。損害は免れず。

 【ニューヨーク共同】米司法省は16日、ロックの神様と呼ばれたエルビス・プレスリーの旧邸宅「グレースランド」を競売にかけようとし、孫娘らから金をだまし取ろうとしたなどとして詐欺容疑で中西部ミズーリ州の女(53)を逮捕したと発表した。連邦検事は「グレースランドは米国の宝だ」と述べ、悪質な行為だと強調した。

 訴追資料によると、女は孫娘の弁護士らに対して架空の金融機関をかたり、プレスリーの一人娘で、昨年亡くなったリサ・マリー・プレスリーさんが2018年、南部テネシー州メンフィスにあるグレースランドを担保として約380万ドル(約5億6千万円)を借り、返済が滞っているとの虚偽の書類を送付した疑いが持たれている。

 孫娘に285万ドルの支払いを求め、今年5月にはメンフィスの地元紙にグレースランドを競売にかけるとの通知を掲載したとされる。孫娘は詐欺だと提訴し、メンフィスの裁判所が競売の一時差し止めを命じた。

 一連の経緯が地元メディアに報じられると女は孫娘側や裁判所に、ナイジェリアにいる別人が黒幕だと見せかけようとしたという。