2年前のノルドストリーム爆破 「ウクライナ軍総司令官が作戦強行、ゼレンスキー氏中止命令も…」米紙報道

AI要約

ウクライナ軍の総司令官がゼレンスキー大統領の中止命令を無視し、海底パイプライン「ノルドストリーム」の爆破工作を強行した事件が報じられている。

ウクライナ軍の高官らが破壊工作を計画し、ゼレンスキー大統領も初めは承認していたが、CIAの要請により中止を決定した。

事件を巡っては、関係者の逮捕状が取られているものの、総司令官は関与を否定している。

2年前、ロシアとドイツを結ぶ海底パイプライン「ノルドストリーム」が爆破された事件で、ウクライナ軍の当時の総司令官がゼレンスキー大統領の中止命令を振り切って作戦を強行したと、アメリカメディアが報じました。

これは、ウォール・ストリート・ジャーナルが14日に報じたものです。それによりますと、ウクライナ軍の高官らが「ノルドストリーム」の破壊工作を計画したとし、ゼレンスキー大統領も当初は計画を承認しました。

その後、アメリカのCIA=中央情報局から中止を求められ、ゼレンスキー氏が作戦中止を命じたものの、ウクライナ軍の当時の総司令官・ザルジニー氏は中止は不可能だとして、作戦を強行したということです。

ザルジニー氏はウォール・ストリート・ジャーナルの取材に対し、関与を否定しています。

事件をめぐっては、ドイツ当局が今年6月、ウクライナ人のダイビングインストラクターの男の逮捕状を取ったと報じられています。男はポーランドに住んでいましたが、すでにウクライナに出国しているということです。